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抗がん食品の効果的摂取法

薬品であれば、食事の前後なのか空腹時なのか、摂取するタイミングが明記してあります。これには、胃腸への負担軽減を考慮される以上に、その薬品の効能が最大限に発揮される摂取タイミングが指示されています。

一方、健康食品には摂取するタイミングが明示されていません。明示すると「消費者が薬と勘違いをする」として、薬事法で禁じられています。この辺りも消費者の成熟度に対して信頼度が低い"お上"の御意向ですが、高額の商品を購入する立場からすると、折角も購入した健康食品の機能や効能は最大限に発揮させたいものです。

現実に健康食品は商品によって、または含まれる成分によって、適切な摂取タイミングや摂取方法があり、間違った摂取を行うと機能を損なうばかりか、意味が無くなってしまう商品さえあります。薬事法を無視しているような販売店では、堂々と薬品のように広告掲示されていますが、この類の販売店の情報は間違っていることも多いのです。

まともな販売店では、明確に掲示されていることは少ないのですが、対面販売や電話ではみなさん教えてくれました。ここでは、代表的な健康食品(サプリメント)について、その機能を最大限に発揮させるための摂取方法に関する情報を記します。

精製度の高いβグルカンは空腹時に単独で

パン酵母由来のβグルカン(ベータグルカン)では精製度の高い商品は80%を超えています。このような精製度の高い健康食品を他の食品と同時に摂取すると、折角も高めた精製度(＝効果)を下げることになります。言い換えると、胃や腸に他の食品が残っている状態でβグルカン(ベータグルカン)を摂取すると精製された純粋な食物繊維の周囲にたんぱく質と脂質で包み込むような状態となります。これは食物繊維を用いたダイエット食品が目指す現象ではありますが、 βグルカン(ベータグルカン)にこの現象が起きると腸管免疫との接触が激減してしまい、目的である免疫細胞の活性化が損なわれてしまうのです。精製度や高純度を競うような健康食品(サプリメント)は、空腹時に水で食するのが最も効果を発揮する摂取方法なのです。

なお、βグルカン(ベータグルカン)が主成分であるはずの黒酵母(アウレオバシジウム)培養液の販売店が、「料理に混ぜて気軽に食べられる」と宣伝していますが、これは大きな間違いです。もともと有効成分が１％程度と濃度が低い黒酵母由来のβグルカン商品は、料理中で大量のたんぱく質、脂質に混ざった時点でその機能は殆ど失われてしまいます。

加熱による分解を回避する

新造血管阻害機能が期待されるサメ軟骨等に含まれるムコ多糖体は加熱によって壊れてしまいますので、絶対に低温の水で摂取せねばなりません。同様にビタミン系の栄養サプリメントも加熱で壊れやいので、ぬるま湯でも低めの温度、できれば水での摂取が望ましいでしょう。免疫力強化系のサプリメントでは、主要な機能成分であるβグルカン(ベータグルカン)が100度程度の熱でも分解されませんので、水でもぬるま湯でも飲み易い飲み方ができます。

ビタミン・ミネラル系は食後

ビタミン・ミネラルは、食事から摂取するのが基本です。これはそれぞれのビタミンとミネラルが相互補完関係にあるためです。例えば、ビタミンA,C,Eはそれぞれに、酸化防止と状態回復機能を相互に共有しているため、同時に摂取することでより有効に作用します。その他のビタミン系の栄養サプリメントも食後に摂取することで、他の栄養素との相乗効果が得られることが多いのです。

真水で摂取

お茶やコーヒーは、言い換えれば熱湯抽出液です。私たちが楽しむ香り、色、味は様々な微量成分が醸し出す結果です。しかも、コーヒーにはかなりの量の脂質さえ含まれています。
高価な健康食品であれば、できるだけ水で摂取しましょう。水はいかなる機能成分も阻害することは皆無なのですから。

自分なりの摂取量と習慣

がん細胞が増殖する様々な原因の一つに、ストレスがあります。折角の健康食品が精神的な重荷になっては本末転倒ですので、上記を念頭に置きながら、苦にならない量とタイミングを自分なりに計ってみましょう。沢山飲みすぎて満腹感で食欲が減退してしまうようでは量が多過ぎます。また、摂取が頻繁過ぎることで、忙しくなってしまうのでもストレスになりかねません。リラックスして摂取できる量とタイミングを自分なりに計ってみることです。コツとしては、摂取するサプリメントが、体の中で巻き起こす現象をイメージすることです。免疫強化サプリメントであれば、小腸の柔突起で取り込まれる様子。免疫細胞ががん細胞(悪性腫瘍)を一つ一つ消滅させていく様子を自分なりにイメージしてみて下さい。良い回復イメージを持つことは、全てのガンに共通する良薬です。