「医療補助用に開発された医家向製品」「医家専門健康食品」「医家向け専用のサプリ」とは
薬のことなのだろうか?
もしくは病院向けの特別な健康食品なのだろうか?
と多くの消費者が勘違いしてしまいます。
その勘違いを狙った「医療補助用医家向」という接頭語を冠した健康食品があります。
「医療補助用医家向アラビノキシラン」がもっとも著名でしょう。
一体、「医療補助用医家向」とは何を意味しているのでしょうか?
医家向薬品(医療機関用の薬品)ならば、いわゆる「クスリ」のことですが、
どうやら違うようです。
「医療補助用医家向製品は、製品のインターネット上での販売、
写真や臨床データ等の掲載、特定の代理店名掲載も、
メーカー指導により禁止されている 」そうです。
語感からは病院に関係している特別な人間だけが入手できる特別なもの、
もしくは、一般には販売されていないので入手が難しい、といった特別な印象をうけますが、
平常心の人ならば怪しい勘ぐるはずです。
しかし、危急の状態では、
「病人専用、病院公認といったポジティブな印象を感じてしまい、
やがてその特別な印象は、効能への期待に昇華してしまうのです。
少しだけ冷静になってみれば、明らかな事です。
つまり「医科用医療補助用○○○」は、薬品ではなく単なる健康食品です。
高額で販売するための宣伝文句以上のものではありません。
「正規代理店」なる呼称も、患者、消費者の錯誤を意図した悪質な言い回しに過ぎません。
「特定の代理店名が掲載ができない」のは、司法の手を恐れてのことです。
なんとも困ったので、事実はつまり「消費者が薬と錯誤する形態での健康食品の販売」に他なりません。
「末期がん回復」「癌が治る!」「奇跡の生還」などと言った判り易い薬事法違反よりもかなり回りくどい手法ですが、
なんとも怪しいホームページに切々と体験談が語られています。
これも朗かな薬事法違反の販売手法と断定できるのですが、
例によって例のごとく当局からは放置されています。
アラビノキシランならば十分に品質が確認できるレベルの商品が
通常の販売店でも購入できるので、「医療補助用医家向」を高額で購入するのは勿体無いことです。
また、免疫賦活を目的とした健康食品であれば、
アラビノキシラン以外にも安価で優れた健康食品は多くあります。
「難病」や「生還」には騙されない様にご用心下さい。