牛乳には、発がん性の危険が警鐘されています。
既に欧米では既に常識となりつつある情報は、国内ではほぼ隠蔽されるが如く広がりません。
原因の多くがテレビ,ラジオ,雑誌等のマスコミにあることは明白です。
牛乳を扱う食品企業は例外なく優良な公告主=スポンサーであるからです。
戦後に旧文部省によって進められた国策とも言える牛乳飲用キャンペーンによって、
乳製品を中心とした商品開発から多くの大企業が育ちました。
これらは今や大量の広告・コマーシャルを出稿する有数の有力スポンサーです。
スポンサーの代表商品である牛乳の悪口はテレビ,ラジオでは絶対にタブーなのです。
一方、農林水産省を中心とした行政は、
国内の酪農業者を擁護する立場にあるため、
余剰が目立ち始めた牛乳の需要をこれ以上落とす訳にはいかないのです。
有事!?はさておき、国際的な食料争奪戦が不可避な人口情勢を考えると、
国内の食料需給率は現状よりも下がることを看過できるものではないのです。
現代では、食料行政も食料安全保障として重要な国策の一環なのです。
そこでは、跡継ぎ問題も深刻化している酪農業にこれ以上のダメージは許されないのです。
このような体制下で、牛乳の危険性は資本主義の権化たるマスコミによって隠蔽されているのです。
では、牛乳の何が危険なのでしょうか?
牛乳の危険性と安全性の議論は上記のマスコミによるものではなく、
主に書籍とネット上の議論で進められています。
まさに諸説が入り乱れており、ガンとの完全な因果関係を証明するには至っていませんが、
疑わしい、もしくは、理があると思われる説も多いのでそれぞれを知っておくべきです。
肉・卵・牛乳は総じて高たんぱく食品ですが、含まれるたんぱく質は動物性たんぱく質です。
人間という動物の個々の嗜好はともかくも少なくとも消化器官の組成は、穀物菜食性です。
つまり人間の消化器官は動物性たんぱく質を効率よく消化されるように作られていない。
ここに大量の消化困難な動物性たんぱく質を、しかも継続して摂取し続けると、
分解しきれずに不具合が起こりだすのです。
解明されている牛乳の害の蛋白質カゼインがあります。
牛乳が消化しきれずに腸に停滞した際には、
少なからずの蛋白質カゼインが血液中に侵入します。
この牛乳のたんぱく質の組成は人間を構成するたんぱく質の組成を異なるために、
体内で邂逅してしまうとアレルギー反応による弊害が発生するのです。
それが極まるとガン細胞の発生を助長するわけです。
出産後1週間に搾乳される初乳の販売が法律で禁止されていることが、
何かを悟ることもできるのではないでしょうか?
理由は「たんぱく質が多いため」とされていますが、
たんぱく質が多いと何故出荷されないのか? (消費者の嗜好の問題のはず)
また、減少はするものの上記の期間経過後の通常牛乳に含まれるたんぱく質は、
その割合が多くとも、もう危険性が言及されることはありません。不可解な現象です。
結論として言えることは、牛乳の飲用は1日200ml以内が適量で、
それ以上は飲み過ぎの弊害が危惧されます。
「牛乳は優良食品でたんぱく質とカルシウムの宝庫なので、
できるだけ沢山飲みましょう!」は、昭和初期の飢餓社会のお話です。
現代の子供には、適量以上の牛乳を飲ませ過ぎないように注意が必要であり、
ましてや分解できない体質の大人が無理してまで飲む有用性は皆無と言えます。
至極当然の結論ですが、完全食品など存在しない現世において、
鉄分が不足し、リンが過多な牛乳の過剰摂取は、
2次的な弊害をもたらす、つまり間接的な発ガン要因であると言えるでしょう。
嗜好的な意味から一日200ml程度なら、
カルシウムも効率的に摂取でき、たんぱく質の弊害も少ないと考えられます。
できうるなら乳酸菌の恩恵も受けたいので、
特売牛乳にありがちな超高温熱処理(120〜145℃で2〜3秒間殺菌)ではなく、
低温長時間(60〜75℃で30分間殺菌)の品を求めたいものです。
牛乳嫌いの人が勘違いしている牛乳臭さ=「コゲ臭」は高温殺菌の副産物ですが、
高温殺菌はこの嫌な風味以上に有用な乳酸菌までも全滅させてしまう弊害があります。
低温殺菌ならば牛乳本来の風味を損なわず、しかも乳酸菌も温存される恩恵があります。
牛乳は無理して摂取する必要は無く、その価値も宣伝されているよりはずっと低いのです。
足らずを補う方法はいくらでもあります。
三重県桑名市では2006年10月から中学校の学校給食から牛乳排除を決定しました。
表の理由は「生徒が運ぶのが大変だから」とされていますが、背景は察することができます。
偏らず多種類を食す。
これを基本に置くだけで、牛乳以上の栄養摂取は十分に可能なのですから。