プラズマと呼ばれる電気を帯びたガスを使った新しいがん治療法の開発が開始さ れる。
がん患部へ アルゴンガスのプラズマを吹き付けると、 正常細胞の成長は促進されるが、がん細胞が死滅することが判っており、 既に卵巣がんに対する効果は実証されている。 今後は、胃がんや皮膚がんなどへの効果が検証される予定。
プラズマガスによる新がん治療法の研究は、 国内の約30の研究機関が参加した5カ年プロジェクトが推進中で、 名古屋大学が中心で、まとめている。
プラズマガスによる新がん治療法は、 まだ、がん細胞が死滅するメカニズムや、適用が可能ながん種別を調べる必要が あり、また、臨床に際しては、ガスが正常細胞に与える悪影響の検証も不可欠。
新がん治療法「プラズマガス療法」は、10年以内の臨床試験成功を目標として、 開発が進行中だ。