乳がん骨転移検査の危機

がんの原因となる放射能を撒き散らす原子力発電所で、がんの検査に不可欠な物質が生産されるという、趣味の悪い矛盾です。

2011年7月26日 朝日新聞

放射性物質使うがん検査薬 5年めどに国産化めざす

がん検査に使われる検査薬の原料になる放射性物質「モリブデン 99」について、5年をめどに国産化することを国や製薬企業でつくる検討会が決め、26日に内閣府原子力委員会に報告した。日本は世界で2番目の消費国 で、現在は全量を輸入しているが、日本原子力研究開発機構の試験炉や、電力会社の原子力発電所での生産を検討する。

モリブデン99は乳がんの骨転移の検査など、国内で年間90万件の検査で使われている「テクネチウム製 剤」の原料。注射で体に入れて外に出てくる放射線をカメラで写して体内の様子を調べるのに使う。半減期が66時間と短いため、週1~2回の頻度で空輸して おり、火山噴火などで空輸が止まると検査に影響が出るのが悩みだった。

さらに、海外の主な炉が5年後に廃炉になる予定で、生産停止による供給不足が心配されている。

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