抗がん剤に限らず"薬"は、効果の有無は当然のことながら、安全も確保されている必要があります。
新しい抗がん剤は、製薬、薬品メーカーによって日々新薬開発として日進月歩ですが、
安全と作用/効能を確認するためのプロセスが不可欠です。
日本では抗がん剤新薬の安全性と効果を
「治験」という人体への投与を観察するプロセスによって、確認されます。
このプロセスは薬事法によって定められており、
どんなに優れた新薬,抗がん作用が認められても省略することはできません。
「治験」は3段階のフェーズ(=試験期間)で区切られて、
その全てで安全性と薬としての効果が確認された薬品/成分だけが、
「薬」「抗がん剤」としてがん患者の治療に供されるわけです。
下記のように、開発中の抗がん剤は数年後に承認認可を経て発売され、
一般の病院でがんの治療に供されることになります。
一日でも長く生きることで、
画期的な新薬によるがん治療が受けられる可能性と回復の見込みが増してゆくのです。