本来、健康食品の販売は薬事法(第52条)によって、
効果や効能を宣伝することが禁じられています。
効果や効能を宣伝できるのはお上から「薬」の認定を受けたものだけで、
それ以外は効能や効果を宣伝することは違法行為となってしまいます。
「末期がんが治った」「余命○からの生還」「絶対治る」「最後の選択」といった
激しい言葉が列挙されたがん患者を標的にした本が多く出版されています。
その多くは世に言う「バイブル本」です。
パソコンがこれだけ普及してもなお、製本された活字の与える印象は、 信用度が高められるようです。 さらには、これらのバイブル本が医学博士によって執筆もしくは監修されている
ことで、さらに信用度は高まるわけです。 これらの"お医者様"は、大病院の高い地位を勤められているだけでなく、 別院として個人医院を経営されていることが多いのです。
その個人医院では、保険診療ではなく自由診療によって、 "先生"のご推奨される各種健康食品を取り混ぜた自由診療(保険適用外)が行われ
ます。 何をかいわんや...です。
しかしながら、中には実直に取り組まれている先生もおられるようです。 これらの先生方を見分ける術は、情報収集と勉強しかありません。 まずは、多数の情報を集めましょう。
多くの意見があると思われます。 強い意見もあれば、遠まわしな意見、作為的な誘導や、あからさまな勧誘、 真剣に比較検討すれば、それぞれの言い分と虚実が明らかになるはずです。
真っ正直な健康食品の販売業者は、宣伝に関して極めて淡白です。 薬事法を遵守するとそうならざるをえないのでしょうが、 成分にのみ言及して、体験談も無ければ、論文の引用もありません。 ましてや、効果、効能の類も記述がないため、何に何が効くのか判りません。
果たしてこれががん(悪性腫瘍)に効くものなのかと不可思議に思ってしまいます。 このような述べ方の会社なら安心できます。 淡々と述べられている業者さんほどに良い製品を出しておられるので、
それぞれをじっくりと読み込んでみましょう。
先日に逮捕された史輝出版の社長はバイブル本商法を「ビジネスモデル」と称して公演までしていたのですから、憤りを禁じえません。 (さすがに上記ほど露骨なバイブル商法は少なくなってきていますが。) 単品の情報を鵜呑みにするのでは、 このような悪徳業者の餌食になってしまいます。
主なバイブル本出版社 : 史輝出版、ライブ出版、青山書籍、応微研
主なバイブル本商品販社: 「ミサワ化学」または「プレーン」
一体誰を信じればいいのか?誰も信用できない! と、疑心暗鬼な状態になってしまうのも仕方の無いことかもしれません。
しかし、最後の自分は信用できるはずです。 それまで集められるだけの資料を集め、見比べてみて下さい。 必ずあなたの信じられる真実は見つかるはずです。